高齢者が集う介護施設で行われるレクリエーションは、1日の業務のスケジュールに入っているからルーティンワークとしてやっていることも多いでしょう。それは業務の一環として間違いありませんが、レクリエーションには明確な目的があります。
介護施設で働く職員がレクリエーションの目的を知ることで、モチベーションアップにつながります。そして、高齢者の気持ちによりしっかりと寄り添うことができるようになるでしょう。
高齢者施設で行われるレクリエーションの目的の1つ目は、利用者の皆さんのコミュニケーションの場を提供することです。年齢を重ねてくると体が思うように動かず、外に出る機会も減ります。高齢者施設で行うレクリエーションは、他の人とコミュニケーションを取る貴重な時間なのです。
2つ目の目的は、レクリエーションで他の人とコミュニケーションを取ることで心と体の活性化を促すことす。リハビリを行って身体機能の回復を目指すこともありますが、レクリエーションは楽しく取り組めるのが良いところです。リハビリと違って気軽にでき、運動が苦手でも楽しめるのです。
そして3つ目は、認知症の予防効果が期待できることです。頭の体操や運動が、認知症の予防に役立つことが分かっています。見違えるような効果は実感できないかもしれませんが、いつもあまり話をせずにいる人が、レクリエーションでは楽しそうにしているのを見ると、職員もうれしくなるものです。次はもっと楽しいレクリエーションを企画しようという気持ちになれるのではないでしょうか。