介護施設では、レクリエーションを定期的に開催するのがおすすめです。その際にはいくつか注意すべきポイントがあって、注意点を怠ると逆効果になったりトラブルが起きたりする危険性があります。
まずは、安全面への十分な配慮です。高齢者がゲームに熱中するあまり、転倒などしてけがをする危険性もあり得ます。また高齢者の方の中には、車いすの方もいるでしょう。まずは所定の位置に来たところでロックをかけて、車いすが動き出さないように注意しましょう。ボールを投げるゲームの場合、上半身が前かがみになる可能性があります。その場合には、近くの職員が高齢者の身体を支えてあげる必要があります。
ルールの周知徹底を進めることも大切です。説明が不十分だと、高齢者の間で解釈の違いが生じる恐れがあります。勘違いによって、参加者同士でトラブルになる可能性もあります。参加者全員が正しく理解できるように、丁寧な説明を心がけてください。丁寧な説明に加えて、複雑なルールではなく一度聞いても十分に理解できるシンプルなルールが理想です。
高齢者の中には、耳の遠い方もいます。小さめの声では聞こえないこともありますので、ハッキリとした大きな声で伝えるように努めましょう。
レクリエーションは全員参加するのが好ましいかもしれません。しかしレクリエーションの内容や高齢者それぞれの性格で、参加したくないという人もいるでしょう。その場合無理強いしないことも大事です。やりたくもないことを強要されるのは苦痛ですし、逆にストレスをためてしまいます。